① 通勤中、ふと気づいたこと
満員電車で手すりにつかまった瞬間、
「あ、この手すり、みんな触ってるやつだ」と思ったことがある。
毎朝のことなのに、意外と意識してなかった。
つり革も手すりも、無数の人が触れている場所。
そこを毎日、往復で触っている。
片道40分だとして、往復で1日80分。
週5日なら週に6時間以上、手が電車の環境にさらされている計算になる。
デスクワークの時間ばかり気にしていたが、通勤も無視できる長さではなかった。
② なぜ通勤で手が荒れるのか
理由はひとつではなく、複数が重なっている。
1. 金属は手の水分と体温を奪う
手すりやつり革の金具は金属で、熱を伝えやすい。
冬に触ると冷たく感じるのは、手の熱が金属側に移っているからだ。
冷えた手は血行が落ちて、乾燥しやすい状態になる。
2. 揺れるたびに摩擦が起きている
これは見落としやすい。
電車は加速と減速を繰り返すので、
そのたびに握った手と手すりの間で細かくこすれている。
満員電車で体勢を保とうと強く握っていれば、その分だけ摩擦も強くなる。
3. 空調で車内は乾燥している
冬の暖房はもちろん、夏の冷房も除湿を伴う。
つまり季節を問わず車内は乾いている。
4. そして、これが一番大きい——アルコール消毒
手指の消毒をこまめにする人が増えた。
電車を降りて会社に入るとき、駅のトイレを出たとき、昼食前。
気づくと1日に何度も消毒している。
アルコールは油分を溶かして揮発する性質があるので、
肌の表面に必要な油分まで一緒に持っていく。
しかも揮発するときに水分も奪う。
つまり「手すりを触ったこと」より「触った後に消毒したこと」のほうが、手には効いている可能性が高い。
ここを見誤ると、対策の方向がずれる。
③ 通勤中にできる対策は3つ
難しいことをする必要はない。
◆出社前に1回、ハンドクリームを塗っておく
朝、家を出る前に塗っておけば、電車の中で何度も触ってもある程度カバーできる。
タイミングは家を出る少し前がいい。
ドアを出る直前に塗ると、そのまま手すりを握ることになって、
クリームが手すり側に移ってしまう。
◆アルコール消毒後は保湿とセットにする
消毒したら終わり、ではなく、消毒→保湿までをワンセットにする。
②の4番で書いたとおり、消毒は通勤で最も手を消耗させる工程だ。
ここを放置したまま他を頑張っても、効果は打ち消される。
1日の中で優先順位が一番高い対策がこれだと思っている。
◆会社に着いたら軽く塗り直す
出社後、デスクに座ったタイミングで1回塗り直すと、乾燥のリセットになる。
ちなみに手袋という選択肢もある。
冬に限られるが、手すりに直接触れないぶん摩擦も冷えも防げるし、
そもそも消毒の回数が減る。
荒れがひどい時期だけでも試す価値はある。
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④ 電車の中でハンドクリームを塗るのは変じゃない?
気になる人もいるかもしれないが、
無香料でベタつかないタイプなら、電車内で塗ってもほぼ気づかれない。
むしろ、乾燥でガサガサの手のまま出社する方が、
清潔感的にはマイナスになりやすい。
ただし、気にするなら条件は2つある。
- 香りがあるものは避ける——満員電車の距離感だと、香りは確実に伝わる
- 座っているときにする——立ったまま片手で開けようとすると動作が大きくなる
正直なところ、降りてからホームや駅のトイレで塗るほうが気楽だとは思う。
手すりを触り終えた後なので、タイミングとしても理にかなっている。
仕事中にも使えるベタつかないタイプの選び方は、こちらで詳しくまとめている。
→ 仕事中にベタつかないハンドクリームの条件は3つだけ【30代男性向け】
⑤ 出社後にリセットする習慣
- デスクに1本置いておく
- 消毒のたびに保湿もセットにする
- 乾燥がひどい時期は朝晩2回を意識する
出社直後の手の洗い方
意外と差が出るのがここ。
- 熱いお湯で洗わない——温度が高いほど油分が落ちる。ぬるま湯で十分
- ゴシゴシこすらない——手すりの汚れは強くこすらなくても落ちる
- 拭くときは押さえるように——ペーパータオルでこすると摩擦が増える
- 指の間の水分まで拭く——濡れたまま放置すると乾くときに水分を持っていかれる
洗って、拭いて、塗る。
ここまでを1セットにすると、通勤で受けたダメージはほぼリセットできる。
⑥ 季節によって、通勤の荒れ方は変わる
同じ通勤でも、冬と夏では荒れる理由が違う。
- 冬——外気の乾燥、冷えた金属、暖房。分かりやすく乾く
- 夏——汗で濡れた手で手すりを握り、冷房で乾く。ベタつきと乾燥が同時に来る
やっかいなのは夏のほうだ。
汗をかいているので「乾燥している」という自覚が持てないまま、
冷房の効いた車内とオフィスで水分を持っていかれる。
夏の手汗と乾燥の関係については、こちらで詳しく書いている。
→ 夏でもハンドクリームは必要?手汗が気になる30代男性向けケア
⑦ まとめ(通勤は地味に手を消耗している)
満員電車の手すりや吊り革は、思っている以上に手にダメージを与えている。
ただし、犯人は手すりそのものよりその後の消毒だ。
- 出社前に1回塗る——ドアを出る直前ではなく、少し前に
- 消毒後は保湿とセットにする——優先順位が一番高いのはここ
- 出社後に洗う・拭く・塗るを1セットで——ぬるま湯で、押さえるように拭く
- 冬は手袋も選択肢——摩擦も冷えも消毒の回数も減らせる
これだけで、通勤による手荒れはかなり防げる。
毎日必ず発生する時間だからこそ、少しの差が積み上がっていく。
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